今は、〝ストーカー〟というコトバに対し、日本国内の人がおおよその共通イメージを抱くことができていると言えます。それは、その行為を世間に広く知らしめるようなショッキングな事件がここ20年ほどの間に立て続けに起こっていることの証明ともなるのかもしれません。

20数年前、学生であった私たちは、その時代を遡ることさらに20年ほど前に流行したらしい懐古的ソングを軽音楽サークルのコピーバンドで歌ったりしていたのですが、その中に歌詞の意味が判読できずにいた曲がありました。

その曲の中では、「悪魔ストッキング」というフレーズが何度も繰り返されるのですが、そのとき、私たちの記憶の中にあったのは、70年代頃に流行した〝ストリーキング〟というコトバで、このストリーキングというのは、いわゆるハプニングアートのひとつ、昨今ですと、街中の人たちが一斉に歌い出したり、踊り出したりする〝フラッシュモブ〟が印象にあるかと思いますが、このストリーキングは、街中でいきなり全裸になるような行為(アート?)を指すコトバなのでした。

しかし、この「悪魔ストッキング」という歌詞を、「悪魔が街中で全裸パフォーマンスをした」という意味で取ると、歌全体の意味がまったく通らなくなってしまうのです。「ストッキング」にはストリーキングではない、別の意味があるんじゃないか?と仲間うちで話し合っていたところ、大学の英文科に籍をおく友人が、「背後から忍び寄る、という意味の〝ストーキング〟なんじゃないか?」と助け船を出してくれたのです。そこで一同、膝を打ち、「そうだ、それに違いない!」と同意したのです。

そのように、20数年前の学生にとって、ストーキングというコトバはまったくと言っていいほど馴染みのないものでしたし、またストーキング行為をする人をストーカーと呼び習わすような発想も皆無だったと思います。

ここ10年くらいでしょうか。芸能人、主にアメリカのセレブや有名俳優などへのストーキング行為で、「半径○メートル以内、対象者に近寄ってはいけない」という〝接近禁止命令〟が出た、という話をたびたび聞くようになったのは…。

また、日本国内では、期限を設けて、「○ヶ月〜○年、対象者に近寄ってはいけない」という判決が出たという話がまだ、記憶に新しいところです。

また、ここ数年、ストーキング行為によるいたましい殺人事件が起きてしまったことにより、ストーカー行為を規制する法律、〝ストーカー規制法〟も見直しがなされ、改正されていくこととなりました。

改正された法律では、恋愛感情によるストーカー行為に限定し、実際に対象者に〝つきまとう〟行為だけでなく、電話やメール、文書によるストーキング、脅迫、呼び出しの強要、また、汚物・動物の死骸などの送りつけなどの嫌がらせ行為に関しても、対象者をあらわしく不快、不安に陥らせるおそれがあるとして、ストーカー規制法が適用されるようになりました。

1.ひきこもりのホームページ[ABプログラマの楽園]
大分更新されてないけど、プログラミングの参考になります。

2.金券ショップの全国ポータル【街の金券屋さん】
たまに利用したくなる時、いざという時にあると助かるサイト。