建設会社で受け付け嬢をしているという24歳A美さんの体験談。

「ファッション雑誌では、〝モテ〟や〝男受け〟を狙った服装が中心に紹介されているような気がしますが、私はあえて、そのような服を選ばないようにしています。

というのも、会社の制服が、非常に男目線を意識してつくられたもので、〝○○建設会社の制服は、女子を三割増し可愛く見せる!〟なんて巷で言われてらしいんです。そういうところがいい!って入社してくる女子社員もいるみたいだけど、私にとってこの制服は超迷惑。合コンのとき、〝制服着てきてよ!〟なんて言ってくるチャラ男もいるんですよ!失礼しちゃう…。

男受け服は、仕事のときだけで充分。それ意外は、パンツスーツか、ジーンズ中心のカジュアルですね。男目線を気にしないでいいから、ホント楽!って思っていたんですけど…。

私、痴漢によく遭うんですよ。ミニのフレアスカートとか、肩や胸を大きく露出した服が流行っているでしょ?あんな無防備なの穿いてよく満員電車になんか乗れるなあ…。人の肌が直に密着して気持ち悪くないのかなあ、と常日頃思ってるんです、そういう人が痴漢に遭ってしまうというのは…、確かに痴漢に遭うのは気の毒だけど、納得できてしまうというか。もし、自分が警察だったら、「そんな格好してるのが悪い!」って思わず言ってしまいそうです。人権侵害?日本にはファッションの規制なんかないし、自由のはずだから、そんなことはきっと言われないとは思うけど…。内心絶対思われてますよね!

でも私の場合、だぼっとしたTシャツ着て、ジーンズ穿いて、ちっとも女子らしくない格好をしているんです。なのにお尻を触られてしまう…。満員電車のときもありましたし、あるときは駅から、自転車で自宅に帰る途中。立ち漕ぎで坂を上がっているとき、後ろから追い越しざまにお尻を撫でられて…。すごい、気持ち悪かったです。

こんなに服装に気をつけているのに、なんで、痴漢に遭ってしまうのか。痴漢なんかに遭わないで済む方法を知りたいです!」。

猛暑であることも要因かもしれないですが、確かに、アメリカ西海岸と見間違えそうな、下着か水着みたいな服装で街を闊歩する女性たち、多いですよね!「ここはビーチ?いやいや、オフィス街だろ!」と突っ込んでしまいそうになります。

そんな肌も露わな格好の女性たちが痴漢被害に遭うのは納得できる、が、ボーイズのような格好をしている自分が痴漢に遭遇しがちというのは納得いかない!とお考えのようです。

こんな声があるので、紹介しますね。

「男は、これみよがしな誘惑には食指が浮かない。抑制されたチラリズムにこそ、欲情するものなのだ」。

Tシャツ、ジーンズではチラリズムでさえない!と反論されそうですが、Tシャツからうっすら透けるブラジャーのライン、ジーンズに包まれた形の良いヒップ、なんかにも男性は心動かされるそうなんです。

…そんなこと言われたらもうお手上げ!とくに夏場など、服装で自分を守る術はなくなってしまいそう。

いえいえ。そうじゃないんです。痴漢から身を守るには、とにかく、常に注意を払っておくこと、が肝要なようです。「気を抜いたとき、痴漢に遭う」というような思い当たる節はありませんか?疲れているとき、ウトウト居眠りしてしまったり、物思いにひたっていたり、逆に、楽しいことがあって、舞い上がっていたり…。そういうときも、多少気を引き締めて、「自分は痴漢に遭わない」という気力を漲らせるだけで、痴漢被害から身を守ることが出来ます。騙されたと思って、実行してみて下さいね!