ファッションアドバイザー職の23歳、Uさんの体験談。

「インディーズバンドのおっかっけみたいなことをしてたんです。お給料全部つぎ込むくらいのイキオイで、ライブに行きまくりました。そのうち、ギターの子とすっごく仲良くなって、ライブ後の打ち上げなんかにも呼ばれるようになったんです。

バンド仲間や、周囲の人に、私のこと、「めっちゃええ女やろ。オレの女やで」なんて紹介してくれてたんで、すっかり有頂天。彼女のつもりでいたんだけど、…バンドマンってダメですね。演歌なんかでよく聞きそうな、「女は港、男は船」なんていう時代錯誤を、いい年していまだにやってるようなヤツで、利用頻度の高いライブハウスのそばには必ず寝泊まりできる女の家を確保していたんですよ…。私も結局のところ、複数の都合のいい女のうちのひとりだったんです。

次につきあうのは、私ひとりを大事にしてくれる人がいい!って思ってたら、いたんですよ。勤めているアパレルショップの営業の人。30過ぎなんだけど、若々しくて学生みたいに見える。イケメンで背が高いし、独身なんで、「めっちゃオシャレだし、もしかしたらゲイ?」なんてショップの子の中でウワサが立ってたんだけど、そんなことありませんでした!実際、女の私とおつきあいしてるし。

同じ会社だから、私のシフトは把握してくれてるし、土日なんかショップが混みそうな日は、「足パンパンじゃない?」なんて気遣ってくれる。ショップまでクルマで迎えに来てくれて彼の家へ…。お風呂を沸かしておいてくれて、そのあとはマッサージまで…。お姫様みたいに大事にされて夢見心地…。

だったはずなんですが。なんか、最近、「恋人っていうより、この人はパパだな」と辟易する場面が増えて来た。優しいし、親切だし、マメなんですよ?でも、私のすべてを把握していないと気が済まないみたいで…。今日、一日なにしてたか、っていう報告を必ず求めてくる。疲れて、そっけないときは、隠し事があるんじゃないか、と決めつけてネチネチ…。キモイ。

予定外の行動とかダメなんです。突然、友だちと飲みに行く、なんてことあるでしょ?めっちゃ不機嫌。内緒で行こうもんなら、飲んでる場所まできて、強制連行ですよ!「誘拐されたかと思ったろう!」とかって…。

もう…。なんとかしてください!」。

右から左、みたいな、ずいぶん両極端なボーイフレンドとおつきあいしたものね!つまり、あなたには、さまざまなタイプの男性を惹きつける、すばらしい魅力がある!ということなのかもしれないわね。

…女性ってわりとね、得意分野とそうでない分野があったりするわけ。キャバ嬢なんかでも、「フケ専」タイプの子と、若い子に人気がある子と棲み分けができてるって話、聞いたことがあるわ。あなたの場合、バンドマンの、「女は港や」なんて言ってる、ちょっと幼児性のつよい男性と、父性愛?のつよい男性と、両方からモテてるんですものね!

その魅力をつかって、今度はぜひ、その二人の〝まんなかへん〟に位置する男性とおつきあい、できたらいいわね。ルックスや外見・表面上の魅力にばかりこだわってばかりいると、イタイ目に遭うことも多い…、ってきっと学んだはずだと思うから。