年より若く見えることが自慢(?)のアラサー主婦、H実さんの屈辱の体験談。

「一時期より、女子高生の制服のスカート丈は、とくに都心部ではマイクロミニから普通のミニ、偏差値の高いお嬢様学校だったりすると膝が隠れるくらい、長めのところまであったりします。むしろ、このままどんどん長くなって、昔のスケバンみたいな制服姿になるんじゃないか、と内心ちょっと期待してたりするんですが…。

え?私?…私の高校時代はもう、完全にミニスカ・ルーズソックスの時代ですよ!二つ、三つ上の人だと、かろうじてロンスカも穿いたって人がいるみたいだけど…。流行は、30年周期なんていう話もあるから、そろそろ来るかもしれないですね。単なるギャグやネタじゃなくて本気のスケバンルック(笑)。

で、その日は私、都心に用事があって、JRに乗ってたんです。そうしたら、修学旅行の自由行動中か、元気はつらつ!健康的な太股あらわ、ミニスカ女子高生集団と乗り合わせたんです。周囲のひややかな視線も目に入らず、友だち同士、キャッキャと無邪気にはしゃいでいるわけです。

私にも、もちろんそんな時代はありましたから、微笑ましく感じると同時に、〝痴漢に狙われちゃうんじゃないかしら〟なんて、オバサン視点で心配してました。女子高生たちの身を案じていたりしたもんで、うっかり乗り過ごしてしまうところでした!慌てて、電車から飛び降りた、その刹那。

なんと!お尻をぺろんと撫でられた…!その瞬間、プシューと間抜けな音とともにドアが閉まり、電車は走り出してしました。

窓のところで、舌を出して見せたサングラス姿の不遜な男の顔!今も到底忘れられません。

なんという、ハヤワザ!絶対常習犯に決まってるわ!なんで、女子高生じゃなく、アラサー既婚者の私を狙うのよ!そりゃ私、年より多少若く見えるみたいだから、アラサーには見えなかったかもしれないけど…。どう見たって、あの場合、女子高生に軍配でしょ!?納得いきません!!」

悔しい思いをされましたね。スカート丈の短い、無防備な女子高生たちが痴漢に遭わないといいな、と心配していた矢先、当のご本人が痴漢に遭われてしまったなんて…。ホント、やってられないですよね!

H実さんは、「どう考えたって、痴漢に狙われるべきは、ミニスカ女子高生の方で、自分がそんな目に遭うのは理不尽だ!」と思われています。

ここで考えられ得る三つの可能性(?)を挙げてみます。

一つ目。「女子高生より、H実さんの方が魅力的だった」。
二つ目。「女子高生は集団だったから狙いずらかった。なので単独でいるH実さんが狙われた」。
三つ目。「女子高生に欲情しながら、手近なH実さんで済ませた」。

一つ目だと、痴漢に遭ったことはブルーになるけど、多少の優越感にひたれそうです。しかし、二つ目、ましてや三つ目が理由だとしたら、本当にそれは理不尽!

でも、痴漢が目指した対象者が誰であれ、痴漢行為自体絶対的に許されざるもの。実際に痴漢行為に遭って、実行犯が誰かが分からず、罪のない人を責め立ててしまう悲劇が多いようですが、そんな冤罪をつくらないためにも、「痴漢に遭わない」ということが何より大事!

痴漢に遭わない極意とは、「気合い」だそうです。満員電車では気を抜かない。ぼんやり物思いに浸るなど、もっての他!前後左右、鋭い目を走らせて「痴漢などしやがったらタダじゃおかねえ…!」という気合いを漲らせること。そこまで強い意志に溢れた女性を狙う痴漢は、まずいない、というのが友人の持論。一度、お試しあれ!