出版社に勤務するT子さん、34歳の体験談。

「彼とは合コンで知り合ったんです。女性ばかりの職場でぜんぜん出会いがないんですよ〜。数少ない男性は大抵既婚者、それかゲイ。同僚の中には、イケメンとつきあえるなら、不倫でもいいわ!なんて割り切ってる子もいるけど、私には無理。

それで、ツテを頼って合コンをセッティングしてもらいました。ほとんど売れ残りのアラサー女子との合コンでもいい、って言ってくれる奇特な男性なら、多少ルックスに難ありでもいいわ!って思ってたけど、その日の合コンには、目を見張るようなステキな男性が…。背が高く、身体も鍛えているようで、スーツがめっちゃ似合っています。草食系ばかりの出版社にはいないタイプなので、もう、目が釘付け!

他の子の目を盗んで、彼にメアドを渡したら、次の日には「今度の休み、二人で会いましょう!」ってメールが…!めっちゃ嬉しかったですね!

それで、つきあうようになりました。

オシャレだし、街を歩いていると振り返って二度見していくような人もいて、一緒に連れ歩くのがとっても嬉しかったですね。若い美人を連れ歩いてご満悦のオヤジの気持ちが分かるような気もして…。

カラダを鍛えているから、やっぱり多少はナルシストな部分もあるのは覚悟してたんですよ…。

実際には、多少なんてもんじゃありませんでした!ものすご〜いナルシスト。よく、ファッションやメイク、髪型なんかに細かく口出ししてくる男っていますよね?そういうの、イヤだな〜、って思ってたんですけど、自分のルックスのこと以外、まるきり関心がないっていうのもどうか、と…。

興味がないんだから、相手はだれでも構わなかったんです。美人じゃなくても、スタイルがよくなくても、ファッションセンスや性格が最悪でも…。誰よりも自分が好きな自分を見つづけてくれる女性なら誰でも…。そりゃ、いい年して彼女もいないわけだわ!(って人のこと、言えないけど…)

私が彼から求められていることは、とにかく彼を見つづけること。自宅の中がもう立派なフィットネスジムみたいになっていて…。全面鏡張りの部屋まであるんですよ!四方から自分に見られて、落ち着かないったらありゃしない…。彼はあたゆる角度から自分のことを眺められていたくご満悦なんですけどね…。

鍛えてる姿、服を脱ぎ着する姿、…シャワーシーンまで見せつけるのには辟易です。

でも…。大手企業に勤めていて給料はいいし、彼の子どもなら、絶対に美しいに決まっている。34にもなった私、これが最後のチャンス?かも…。思いは千々に乱れます…」。

それはまた…、すいぶんユニークな彼氏ですね!一昔前に結婚条件として騒がれていた3高を地でいってるわけね…。話聞いてる分にはものすごく楽しいわよ?へたに浮気されるよりは全然いいって感じもするし…。

だって、あなたにはまったく関心がないというのだから、あなたが何してても自由なわけでしょ?給料はいいし、自分に感心が高いナルシストな男性なら、たいてい掃除、洗濯、料理もパーフェクトだったりするものよ。そういうことに口出しもされないだろうし、自分のすべきことはするだろうから、世話もしないで済む。今後も仕事を辞めないつもりなら、結婚相手にはちょうどいいんじゃないかしら?

ただ、虚しくなるかもしれないわね…。まったく自分を見てくれない彼…。もしかしたら、子どもができたら変わるかもしれないわよ?そこに賭けてみる?